VINYL FUTURES / RIFF RAFF

そういえば以前にZEPライクなDETECTIVEを紹介しましたが、個人的3大ZEPライクなバンドのひとつRIFF RAFFを紹介します。


後期CACTUSのギターだったワーナーとビリー・スクワイヤーのバックにいたダグが組んだこのバンド、81年に唯一の本作を発表してます。ジャケットはヒプノシス・・・当時は全米では産業ロック真っ盛り!

1曲目の「NINA」のイントロのギターから重いドラムが入ってくるとこなんか確かにZEP、というよりカバーディール&ペイジに近い。ところが歌メロがやけにポップ、例えはジョン・ウェイト!ちょっと上ずったボーカルもジョン・ウェイトを思わせます。2曲目になるとさらにポップ、リック・スプリングフィールドみたい。しかしこのメタリック感溢れるバックとのマッチングが結構新鮮です。3、4曲目も同傾向のポップなナンバー、そして思わせぶりなイントロから「MARY YOU」はまたZEPライクなリフに爽やかなコーラスのサビ。ギターソロでは「アキレス」のフレーズが飛び出します。これは笑う!

B面はこれまたZEPライクなリフにポップな歌メロの「MY MY」。ツインリードのイントロがまるでTHIN LIZZYの「LOVE IN VAIN」なんか笑っちゃうくらいポップです。「HEROES」もZEPライクなリフにポップな歌メロ。まるでZEPがジョークでフォリナーでもやってるようです。そしてインストの「TIME RIFF」。イントロなんか「おっ」と思っちゃうくらいZEPです。この曲はアップテンポ・・・リズム倍取りしたらもろにZEPです。最後は「HALL OFMIRRORS」。このバラードはええよ〜。まるで「哀しみの恋人達」の歌入りのような曲です。ブルージーなイントロから物悲しいボーカルラインとマイナー系バラードの最高峰でしょう。

うん、これはDETECTIVEのようなZEPライクさを求めるとちょっと外れるな。でもZEPライクなリフとリズムのタイム感は独特のものやし、このZEPライクなバックとポップな歌メロが奇跡的な融合を見せている点では名盤といえるでしょう。

そういえば3大ZEPライクの残るひとつは?そう、あのバンドですよ!