JERUSALEM

HIGA-Pに各バンド2曲づつの「おいしいとこ取りCDR」を3枚作りました。今回はハードロック系、ようけあるもんやな。しかしローカルレベルも含めてくとまだまだあるんやなぁ。英国ものは殆どレヴューしたつもりでしたが、まだまだ残ってました。これもその中の一枚、JERUSALEMの唯一の作品。


72年当時全盛の2期パープルのイアン・ギランが発掘・プロデュース、20歳そこそこで本作を発表してます。当時は日本での発売はなくて数年遅れて輸入盤でちょっと話題になりました。今は日本盤出てんの?すげぇ時代になったもんや!

NWOBHMの先駆けとも言われるJERUSALEM、確かにトップの「FRUSTRATION」(日本の高校生パンクバンドのオリジナル曲名みたい)は疾走型ハードロックですな。しかし音が軽い!サウンド・プロダクションに問題あり。勢いは結構凄い。SIR LORDに近い感じ。しっかしドラム、下手くそやなぁ。続く「HOODED EAGLE」からはちょっと落ち着いた印象。むしろこっちの方が俺的には好みです。3曲目はへヴィなシャッフルなんやけど「軽い」!A面ラストは「WOLF SITS」。これなんかモロにSIR LORD。結構格好ええよ。

B面は「MIDNIGHT STEAMER」からスタート。続く「PRIMITIVE MAN」とこの辺りは中々ええよ。あんまり英国っぽさは無いし、当然ブルース臭もないけどね。「BEYOND GRAVE」はムーディなナンバー。ジャジーなギターやらちょっとプログレっぽい展開です。あ、俺のCDには「KAMIKAZE MOTH」というシングル曲がボートラでついてます。本作より後年の作品らしくサウンド・プロダクションがしっかりしてきて音に迫力があります。曲もこなれてきてベストトラックです。

何といってもサウンド・プロダクションが貧弱!当時全盛のギランがプロデュース、レーベルもデラムなんやでもうちょっと何とかなるやろ?まるでデモテープのようなクオリティです。「KAMIKAZE MOTH」くらいのクオリティやったらと悔やまれる一枚です。