BLACK SABBATH

盆休みウィークになって仕事もヒマ。しかし給料日前で飲みにも行けない状態です。お盆の季節にぴったり(?)のBLACK SABBATHです。

 70年2月13日の金曜日にリリースされた1STです。1曲目のテーマソングはバンドのインパクトには大成功です。雨と雷のSEからアイオミのどへヴィなイントロ、ダルいオジーのボーカル。「魔法使い」もハープがええ感じの割とストレートなナンバー。そして「NIB」。本作のタイトル曲と並んでのベストトラックです。リフ、構成といい抜群、中盤のギターソロがこれまた素晴らしい!後半はCROWやエインズレィ・ダンバーのカバーやらでちょっとテンション落ちるけどとりあえず第一印象を前半で決定づけただけで十分でしょう。

 そして全英1位となった2ND。名曲揃いの大名盤です。長年ライブの定番曲だった「WAR PIGS」「IRON MAN」そしてライブのラストを占めるシングルにもなった誰でも知ってる「PARANOID」収録。この3曲だけでサバスの大部分が解ってしまうほどの大名曲、本作はこれだけで十分名盤でしょう。他の曲は割りとコズミックというか怪しい曲が多くてそんなにハードさはない。ただどの曲も構成が一筋縄でいかなくなってます。ちょっとジャズっぽかったりもします。最後の「ELECTRIC FUNERAL」なんか中間部が結構変態的やしね。とにかくサバスを初めて聴くなら3大名曲の入った本作がお勧めです。

 サバスのパブリック・イメージでいけば本作のほうがイメージ通りかも。咳で始まる「SWEET LEAF」、ライブ後半の定番曲「墓場の子供」の2大名曲が売りですが、「AFTER FOREVER」「INTO VOID」といった隠れた名曲もあり、ギターインストの「EMBRYO」や「SOLITUDE」のような静かな曲も入っててバラエティにも気を使ってます。意外とアルバム通してのバランスからいくと前作より本作のほうが出来がええのかも?

 そしてアルバム単位でのベストとの呼び声の高い4THです。超有名曲は入ってないけど、全曲燻し銀のように曲がよい!オープニングのアイオミらしからぬ泣きのギターの「WHEELS OF CONFUSION」、リフがスリリングな「SUPERNAUT」、ライブ定番のいかにもサバスらしい「SNOWBLIND」、そしてシングルにもなった「TOMORROW'S DREAM」あたりがお気に入りです。あ、忘れちゃ行けない。珠玉のバラード「CHANGES」!ピアノをバックに珍しくオジーが切々と失恋を歌います。悪いけどオジーに失恋バラードは似合わんやろ!でも名曲です。

 サバス全盛の最後は本作「血まみれの安息日」です。これは初めて聴いたサバスのアルバム、中学生でした。背徳的なジャケットに反して意外と語られないアルバムやけど、4THからの好調さを反映した出来なんで悪いわけないでしょう。タイトル曲、渋い「NATIONAL ACROBAT」、イントロがスリリングで個人的に大好きな「SABRA CADABRA」、当時のライブのオープニング曲の「生への自殺」がベストトラック。いかにもリック・ウエイクマンがゲスト参加しているコズミックな「WHO ARE YOU」、ポップ(?)な「LOOKING FOR TODAY」「SPIRAL ARCHITECT」やアコースティック曲とバラエティもあります。

この後サバスは迷走期に突入、オリジナル・サバスは解散してしまいます。それでも「HOLE IN THE SKY」や「SYMPTOM OF UNIVERSE」は必聴曲でしょう。個人的には「NEVER SAY DIE」の疾走感が大好きなんやけど。俺の周りではあまり話題になることのないサバス。なんでやろ〜?