FRANK MARINO & MAHOGANY RUSH

これも中学〜高校時代にかけて結構人気のあったバンドです、FRANK MARINO & MAHOGANY RUSH。

 まだワールドワイド・デビュー前の2ND「CHILDREN OF NOVELTY」でMAHOGANY RUSHのサウンドを確立しつつあります。基本はジミヘンやけど、ロビン・トロワーよりもモダンで新世代を感じさせます。ウリ・ロートのELECTRIC SUNに近いか?とにかくトップの3曲連発がよい!特に「LOOK OUTSIDE」「TALKIN' ABOUT FEELING」は名曲。続くタイトル曲は「BOLD AS LOVE」を思わせるバラード、これはモロにジミヘン!B面は勢いのある「NEW R&R」から始まるが、段々サイケというかプログレというかドラッグ臭のする曲が多くなります。ちょっと後半ダルいかな?A面とB面前半はええですよ。

 そしてワールドワイド・デビュー作の「鋼鉄の爪」。シンセも導入して音もブ厚く、スケールの大きい音像になった。いかにもなトップからちょっとジャジーな「BACK DOOR」を挟んで「ANSWER」。いかにもMAHOGANY RUSHらしい代表曲です。そして「BEGUN TO RAIN」。ちょっとジャジーなバラード、これヘッドフォンで聴くと無茶苦茶気持ちよい。B面はこれまた代表曲の「DRAGONFLY」、パンキッシュな「SEXY ANNIE」に続いてまたまたプログレのような2曲「MOONWALK」「EMPEROR」。MARINOの頭の中はドラッグでブッ飛んでるとしか思えない!2NDとほぼ同じ配列ながら各曲がスケールアップしていてスタジオ盤では本作が最高傑作でしょう。

 そして出世作となった「LIVE」。これは日本でも結構話題になったよなぁ。ちょうどカリフォルニア・ジャム2にも出演してた頃です。前述の2NDと「鋼鉄の爪」から2曲ずつ、あとはブルースやら「JOHNNY B GOODE」、はたまたジミヘンの「紫の煙」で構成されてます。スタジオ盤ではシンセやらで凝った音作りだったのが一転、ここではシンプルにハードロックしまくってます。とにかくギターを弾き倒して痛快!「NEW R&R」なんかジョニー・ウインターの「ボニー・モロニー」みたいです。「JOHNNY B GOODE」のイントロのくだりも無茶苦茶格好ええ。最後の「紫の煙」は素直なカバーです。とにかくスタジオ盤では結構ジャジー、サイケ、プログレと色んな面が出てたのが本作ではひたすらハードに攻めてくれます。

最近でも地元カナダで現役でやってるらしいFRANK MARINO、「STRANGE UNIVERSE」というHPがあるので興味のある方は一度覗いてみては?