FAR CANAL / JODY GRIND

こいつはトリオでもかなりマニアックというか渋いなぁ。SNAFU、デビカバ率いるWHITESNAKEの最初期のキーボードやったティム・ヒンクレー率いるJODY GRIND。これは70年発表の2nd「FAR CANAL」、英国ロックの隠れた名盤です。

一応、ハードロックに分類されるんやろか?ちょっとちがうかな?所謂英国ロックやな。適度にハード、ブルージーかつジャジーな時代の音です。

トップの「We had it」はクラシックなアコギのイントロに導かれた端正な英国臭溢れるバラード、あっさり目の「青い影」みたいです。結構巷じゃ名曲と言われてます。確かに日本人好みの英国バラードや。続く「Bath sister」は重めのブルージーなナンバー、この辺りはハードロックに分類されるかな。曲も練られていてコンパクト、個人的には名曲です。そしてジャジーなギターイントロから疾走する「Jump bed jed」、中盤の鍵盤・ギターソロも充実した格好ええ大名曲!ここまでの3連発は英国ロックの神髄、最高の流れと思うよ。続くはドラムソロも挿入されたインストの「O paradiso」。ちょっと長尺かな?

B面はハード系の「Plastic shit」でスタート。結構ギターが弾き倒してます。イントロ代わりのインスト「Vegetable oblivion」に導かれてB面のハイライト曲「Red worms lice」が登場。鍵盤・ギターがこれでもか、というイントロ曲。確かに熱いバトルなんやけど、スイマセン、インスト曲は苦手や!最後はジャジーでちょっと洒落た「Ballad
for bridget」でお終い。あれ?この曲もインストやん!

ちょっとB面はインストが多いかな?確かにギターのバニー・ホランドはこの後、英国ジャズロックの大御所バンドのNUCLEARSに参加するのも納得の凄腕やもんなぁ。しかし個人的には名曲3連発のA面にトドメやな、これぞ70年代英国ロックです。