DETECTIVE

今回は隠れた英国HRの名盤「DETECTIVE」です。


SILVERHEADのマイケル・デ・バレスとYESのトニー・ケイが組んだ渋めのスーパーグループ。ZEPのSWANSONGから結構鳴り物入りでデビュー、日本盤も出てました。たしかキャッチフレーズが「こんなにへヴィな音を要求するのは誰だ?」でした。

しかしA面トップの「RECOGNATION」が全然ハードやない。それこそ渋いアーバンソウルみたいな曲。当時は「何これ?」状態でした。たしか渋谷陽一のヤングジョッキーで聴いたはず。ところが今聴き返すとええんやわ、この曲。じわじわときます。そして2曲目、ムーディなイントロからモロZEPの重いノリの名曲「GOT ENOUGH LOVE」。続く「GRIM REAPER」もZEP丸出し!それもそのはず、この2曲はジミー・ペイジが変名でプロデュースしてます。しかしドラムのタイム感がすごい!ただZEPと違ってコーラスが入ったりしてちょっと都会的な臭いがします。A面ラストはバラードの「NIGHTINGALE」。この曲、大好きです。前半のバラード部分もええけど、後半アップテンポに盛り上がるところのノリが格好よくて最高です。

B面トップはテーマソングの「DETECTIVE MAN」。これはSILVERHEADを思い出させるR&Rやな。再びジミー・ペイジのプロデュースの「AIN'T NONE OF BUISINESS」。初期ホワイトスネイクみたいな渋い曲。そしてまたまたアーバンソウルというかいかにも都会派らしい「DEEP DOWN」。「BLOW BY BLOW」の頃のベックみたいなインストナンバー。そしてファンキーで都会的な「WILD HOT SUMMER NIGHTS」。ZEPの「クランジ」が軽くファンキーにお洒落になったようなナンバーです。最後はペイジのプロデュースの重い「ONE MORE HEARTACHE」で幕を閉じます。

ZEPのSWANSONGから鳴り物入りでデビューしたスーパーグループにしては・・・中高生にはこれは渋過ぎ!今聴くと凄くええんやわ。基本的にはZEPタイプの重いリフのハードロックなんやけど、都会的センスとファンキーさがプラスされたこのニュアンス、クセになります。PARISと並んでZEPタイプの最高峰です。