LADIES & GENTLEMEN ・・・ THE ROLLING STONES

遂にあのSTONESの72年ツアー映像「LADIES&GENTLEMEN(通称レディジェン)」がオフィシャルリリースされました。最近は大御所が過去の音源発掘に積極的ですが、これはZEPの72年ツアー音源と並んで金字塔でしょう。ただしレディジェンは過去にブートでいやと言うほど出回っているので衝撃からいくとZEPに軍配があがるが・・・。


過去にいやと言うほど見たブートと比較すると、まず音が凄く良くなった。ただし音が映像とリンクしない箇所はブートと変わらずです。映像は最近の綺麗なブートと較べてそんなに格段の向上はないかな?逆にちょっと暗めの感じが72年を感じさせてくれます。81年の「LET'S SPEND NIGHT TOGETHER(通称レッスペ)」と比較しても不健康さが充満、ROCKっぽさがプンプンしてます。特に「J.J.F.」のキースの格好良さ!エンディングのバラバラも格好良さに変えてしまうこの勢い、痘痕も笑窪?

ミックのインターヴューでは75年や78年のツアーのキーワードが飛び出してることから今後、これらのツアーのオフィシャル化が期待されますね。楽しみ〜!!

それではレディジェンのオフィシャル化を祝してブートも紹介しておきましょう。


ツアー初日6月2日のヴァンクーバー。音もまずまず、初日だけあって後にカットされる曲をたくさん試行してます。「LOVING CUP」「TORN&FRAYED」「VENTILATOR BLUES」がレアです。曲順も微妙に珍しく2曲目に「ROCKS OFF」がきてたりしてますが、構成が危うくていかにもツアー初日って感じです。

続いて4日のシアトル、これもまずまずの音質。ちょっとヒスノイズが多いか?イントロのトラブルを抜け出す「MIDNIGHT RUMBLER」が最大の聴きものです。

レディジェンの舞台にもなった24日フォートワース、音も隠密では十分でしょう。1ST SHOWではとてもレアな「SWEET BLACK ANGEL」、2ND SHOWでもレアな「DON'T LIE TO ME」が聴けます。ツアーも脂がのってきてプレイもグッドです。

当ツアー隠密では最高峰の7月6日のシャーロット。音も当時の隠密では最高、プレイも最高です。残念なのは「ROCKS OFF」からの収録で完全収録でないこと。

と、ここまでは隠密音源。7月5日のノートフォーク、6月9日のハリウッドあたりも音もよくてお勧めです。続いてライン音源です。



まずは「PHILADELPHIA SPECIAL(通称フィラスぺ)」。7月20日フィラデルフィアを中心に6月24日のフォートワース、25日のヒューストンを編集したものです。当時、ライブアルバム発表を目的に録音されたもので多分きちんとしたトラックダウン前のものでしょう。多少ラフさはあるものの、それがいかにも72年形のSTONESらしくて最高です。

その6月24日フォートワースの2ND SHOWの全長版、「ALL DOWN LINE」のみ欠けてます。これもええですよ。コンパクトに聴くならこっちかな?

7月22日のピッツバーグ。う〜ん、これは初心者にはちとつらいラフ過ぎるライン音源です。こもったりヒスノイズがあったり・・・でもブートに聴き慣れて耳が腐った俺にとっては全然平気、上等の音質です。ツアー千秋楽を目前に最高のプレイ、ギターコンビネーションもバッチリです。

ツアー最終日、ミックの誕生日の7月26日のMSG。これもピッツバーグと同様の卓直結のライン。でもこっちは非常に音も良くて生々しい。ギターコンビネーションがくっきりです。惜しむらくは「LOVE IN VAIN」からの後半のみの収録なこと。最後も「JJF」でフェードアウトします。望む、完全版!

やっぱりオフィシャルのレディジェンから聴いて(観て)ほしいですね。それではまったらまずはフィラスぺ音源です。