DEEP PURPLEの顧みられない3枚

STONESに始まりFREE、JOHNNY WINTER、AEROとBOOT続きだったのでここらでオフィシャルを・・・。

幼馴染のケンジがOVERHEATというパープルのトリビュート・バンドをやってますが、パープルといったらやっぱ「IN ROCK」「MACHINE HEAD」「BURN」あたりが定番、ちょっとひねっても「COME TASTE」ってところ。世間一般には「?」と言われる3枚を紹介します。



まずは「FIREBALL」。オリジナルでは「STRANGE KIND OF WOMAN」が入ってなくてさらに地味になってます。オープニングのタイトル曲は結構名曲なんやけど、ライブではあまり遊びができなくて72年頃にちょっとアンコールで演奏された程度の悲劇な曲。途中のベースソロは中々格好ええよ。続く「NO×3」は渋いハードロック、このあたりは通常のパープルファンには無視されるんやろなぁ。個人的にはこの味わいは好きなんやけどなぁ。そして「STRANGE WOMAN」の替わりに収録されたのか不思議な「DEMON'S EYE」、大した曲やない。さらにシャレでやったカントリーの「誰かの娘」、これもファン無視の曲やろ。B面は1期を思わせる「MULE」、ライブではイアンペイスのソロ用の曲。ボーカル部分のムーディな感じが好き。そして「FOOLS」「NO ONE CAME」と渋いハードロックの名曲が続くがこのあたりは殆ど話題にならん。「FOOLS」のイントロが長すぎるわ。


そして2期最後の「WHO DO WE THINK WE ARE」、まずアルバムタイトルが長過ぎ!ZEPの「強き二人の愛」の原題と区別がつきません。オープニングの「WOMAN FROM TOKYO」からして地味、実は味わい深い曲なんやけどファンには駄目なんやろな。中間部分のムーディなところなんかええんやけど。。パープルってこの曲や「NEVER BEFORE」「STRANGE WOMAN」みたいに中間部に凄いリリカルかブリッジがたまにあるので侮れません。「MARY LONG」は73年ツアーですぐにボツになった悲劇の曲、ええ曲やと思うよ。ライブでは遊びにくいんやろうけど・・・。「SUPER TROOPER」「SMOOTH DANCER」「RAT BAT BLUE」は単純に格好ええ曲やと思うんやけど、ミディアムテンポなんがファン受けせんのやろな。再評価してほしいなぁ。AC/DCの「JACK」みたいな「PLACE IN LINE」は駄目やけど。はっきり言ってパープルはブルースやカントリーは洒落にしか聴こえん。


リッチー最後の「嵐の使者」。タイトル曲と「嵐の女」は納得の名曲でしょう。あと「GYPSY」「HOLY MAN」「SOLDIER OF FORTUNE」も人気のある曲。しかし俺は「LOVE DON'T MEAN A THING」が大好き!デビカバの色気たっぷりのボーカルが最高です。ジョンロードもハモンドやなくてクラビネットやし、グレン・ヒューズのボーカルがしゃしゃり出てくると、もうスティービー・ワンダーみたい!「HOLD ON」なんてソロ以外ではリッチーのギターが殆ど聴こえません。多分この曲のレコーディング、リッチーは嫌々やってんのやろなぁ。「YOU CAN'T DO IT RIGHT」も渋い曲、「HIGH BALL SHOOTER」は単純にええ曲やよ。アルバムとしてもバランスええし、パープルというイメージ無しやったら名盤やと思うけどな・・・。

この3枚やと「NO×3」「FOOLS」「NO ONE CAME」「MARY LONG」「SUPER TROOPER」「SMOOTH DANCER」「RAT BAT BLUE」「LOVE DON'T MEAN A THING」「HIGH BALL SHOOTER」あたり・・・ケンジ、一度カバーしてほしいなぁ。