無常人 / HARRY

HARRY先輩(まぁHARRYは先輩くらいでしょ、師匠はKEITHってことで・・・)の新作が届きました。「無常人」・・・孤高かつ流浪のロケンローラーらしいタイトルです。本作はベースも参加してるんでひと安心。


音は2ND以降のシンプル極まるダビングを最小限に抑えたスタイル、当然コーラスもなし。歌詞は前作「狼煙」からの漢字主体のゴツゴツしたもの、当時はむっちゃ渋く感じてたSLIDERS時代が煌びやかに思えるほどの骨っぽいR&Rアルバムです。

トップの「FRISKY FREAKS」は7THの響きが印象的なカッティングのクールなナンバー、ブギーズみたいな曲やなぁ。続く「針と匙」はミドルのどっしりしたR&R、「這う」は「AROUND&AROUND」の替え歌。「KING BEE BUZZIN'」はレゲエ、「KURAKURA」は「FRISKY FREAKS」と同系のナンバー。「ちょっとあまりにも渋過ぎやなぁ」と思ってたら、やっとここでご機嫌なR&R「虫けら供に黒い夜を」が飛び出してきた。ここからの「鉛色の空の女神」「ROLLしねぇ」のR&R3連発は最高!「STUCK IN MIDDLE」で一息ついて「兵」はまたまたご機嫌なR&Rナンバー。やっぱええねぇ、HARRYのR&R。続く「UA AH OH AH」はクールな「FRISKY」系統のナンバー。「WEED BUDDY」はシャッフルの3コード周辺のブギー、これもええねぇ。最後の「YELLOW CAB」もクールなナンバー。

やっぱり「虫けら」から「ROLLしねぇ」の3連発、「兵」「WEED BUDDY」あたりがええね。ちょっとクールな曲の割合が多いんでは?若しくはR&Rナンバーの配置を換えれば印象も違うんやろね。でもやっぱりHARRYのR&Rは格好ええわ!今思っても「狼煙」のベースレスが悔やまれる・・・早くも次作が楽しみです。

12月のツアーも楽しみ、俺も観にいきます。またしても歌詞を見ながら歌うの?