TOTTY

久しぶりに辺境のハードロック第7弾。米国オクラホマのTOTTYです。米国のどこが辺境か?オクラホマなんて米国内では十分辺境でしょう。


デニス、バイロンのTOTTY兄弟が組んだトリオの77年の1STです。2NDも出てるらしいけど未聴です。どちらにしても米国ローカルの自主制作レベルなので当然日本盤なんか出るわけないです。

いきなり短いインストからスタート、とにかく曲が格好いい。ワウの効いたソロがええ感じ。続いての「T−TOWN TEASERS」がこれまた格好ええ。ブリッジの手拍子・口笛のところなんかチンピラっぽくてニンマリしてしまいます。「COSMIC EGG」はちょっと抑えた感じのクールな曲。ちょっとプログレというかRUSHっぽいか?「LOVE DOWN」はリック・デリンジャーが書きそうな爽快感すらあるPOPなハードナンバー。途中からジャズっぽくなったりして一筋縄ではいきません。A面最後はシャッフルのR&Rナンバー、これも展開がちょっと凝ってます。

B面は割りと普通のハードナンバーからスタート。十分水準は高いがちょっとストレート過ぎ?続く「TRYIN FORGET」はシャッフルの体裁はブルース?いや、なんか変。これがTOTTYの持ち味。この魅力は説明できん、聴いてもらうしかない。続く「TAKE ME AWAY JESUS」もTOTTYらしいニヒリズムの効いたシャッフルブギーです。最後は「SOMEBODY HELP ME」、これは割りと普通のハードナンバー。B面は2,3曲目がTOTTYらしさ満載です。

う〜ん、タイプとして同系統のバンドが見当たらんので説明するのが難しいバンド。そんなにゴリゴリ・イケイケ感はなく、割りとクールというかニヒルというか斜に構えた感じが格好ええ。ブルースベースなんやけどフレーズにブルース感はあんまりなく、むしろジャズやらフュージョンぽさが感じられます。う〜ん、うまく説明できやん、これは聴いてもらうしかないわ!