GRANICUS

辺境のハードロック第8弾はこれまたアメリカのド田舎、オハイオのGRANICUSです。


ネイティブ・インディアンのメンバーで結成されたと噂のこのバンド、73年に唯一本作をメジャーのRCAから発表してます。メジャーレーベルから出てるだけあってサウンド・プロダクションは流石です。

1曲目の「YOU'RE IN AMERICA」。インディアンの踊りのようなイントロからハードに決めてくれます。これは中々格好ええ!2曲目も同系統のナンバー。ZEPタイプと言われてますが、ちょっと違うよなぁ。確かにボーカルはハイトーンですが・・・。もっと土着的な臭いがするぞ。アコギとメロトロンが絡むインストに導かれて10分を超える大曲の「PRAYER」。じわじわと盛り上がるバラードなんやけど、これもなんかインディアンの血を感じさせるなぁ。

B面は地元賛歌「CLEVELAND、OHIO」。これも「IN AMERICA」に並んでハードな名曲です。ただこの曲も土着的臭いが・・・好みの分かれるところですな。続く「NIGHTMARE」はじわじわ盛り上がる大曲。ちょっと長尺か?「MOVIN'」「PRADISE」はハードなナンバーなんやけど、やっぱり土着的臭いが・・

本作は高水準なんやけど、かなり聴き手を選ぶ出来です。ツボにはまればクセになるかも・・・。