STREETNOISE / JULIE DRISCOLL,BRIAN AUGER & TRINITY

先週はマクサでキャンディーズを弾いてきました。しかし今年の俺、何でもするなぁ・・・。

今宵は埋もれかけた歴史的名盤を紹介します。ブライアン・オーガー率いるトリニティの「STREETNOISE」1968年の名盤です。

60年代には英国にはオルガンの名手がたくさんいました。グラハム・ボンド、ズート・マネー・・・その中の一人、ブライアン・オーガーが結成したトリニティが英国きってのR&B歌手のジェリー・ドリスコールと合体して製作したのが本作。アナログでは2枚組やったらしい。さすがにこいつはリアルタイムでは聴いてへんわ。

A〜D面にサブタイトルがついたトータル・アルバムとなっていてA面は「自由を感じられたらどんなにいいだろう」というテーマ。トップの「南回帰線」が軽快にオルガンロックしてます。「チェコスロヴァキア」では前半は軽快なオルガンロックなんやけど、中盤から異常な展開。これはミュージック・コンクレートに近いな。ゴスペルなニーナ・シモンのカバー「TAKE ME WATER」もグッド。

B面のテーマは「彼がいってしまう、早くキスしてあげて」。なんじゃそりゃ?意表を突くドアーズのカバー「ハートに火をつけて」のとってもジャジーなアレンジ。格好ええオルガンロックの「INDIAN ROPE MAN」「LET THE SUNSHINE IN」。このあたりこのアルバムのハイライトやね。「私が少女だった頃」ではジェリーのボーカルが堪能できます。このサイドが歌と演奏がいいバランスで一番好き。

C面のテーマは「世界の瞳を覗いて」。これまた格好ええオルガンロックのインスト「エリス島」から始まる。「FINALLY FOUND」もインストやしこのサイドは充実した演奏が光る。

D面のテーマは「国を救え」。ギターの弾き語りの「LAMBETH BRIDGE」から始まり、ローラ・ニーロのカバー「国を救え」でマクを閉じるこのサイド、ジェリーのボーカルに焦点を絞ってます。この時代ならではの「自由・愛」を謳歌しまくってます。しかしボーカル、熱い。和田アキ子みたい!

う〜ん、このアルバムって何やろなぁ?R&B、ゴスペル、フォーク、ジャズがごちゃ混ぜになってプログレの体裁を成してる感じかな。とにかく60年代後半の熱い時代の音!

しかし今年の俺、何でもするついでに(?)本業のTTH、副業のスキボンのライブが入ってきました。10月15日、鈴鹿スパークというライブハウスでTTH。29日にはスキボンのホームグラウンドといっても過言ではない津市大門パラドックスでスキボン、やります。ご来場をお待ちしてます!