THE YELLOW MONKEY

何をいまさら、と言われそうですが最近イエモンにはまってます。


これ初期のベスト盤、ブックオフで500円でした。「グラム、歌謡曲が交ざったバックがメタルのバンド」というイメージでブルース色はなさそうやったんでちゃんと聴いてなかったんやけど、これがええんやわ。「LOVE COMMUNICATION」「SPARK」(コマソンになってました。初めてイエモン聴いた曲です)なんか典型的イエモンのナンバー、これは売れるわ。とにかくグラムでキャッチー。他にも「ROCK STAR」「ZOOPHILIA」「コスメティック・ラヴ」「アバンギャルド」「SUBJECIVE LATE SHOW」「SUCK OF LIFE」とグラム系名曲が目白押し。特に人を喰ったような歌詞の「ROCK STAR」、リフが格好ええ「SUBJECTIVE LATE SHOW」がお気に入りです。マイナーコードの曲の「嘆くなり我が夜」「CHELSIE GIRL」「赤裸々GO GO」あたりになると歌謡曲色が強くなるなぁ。「赤裸々」なんてチェッカーズみたいやぞ。一方「FOUR SEASONS」「FATHER」「JAM」あたりは非常に繊細な世界を展開します。「FPUR SEASONS」なんかジョン・レノンみたい。「JAM」は典型的ロッカバラード、最期の「偉い発明家も残酷な犯罪者も…」からのくだりはええよなぁ、「SPARK」から「JAM」〜「楽園」「BURN」あたりが一番売れてた頃でしょう。


こっちは後期のベスト。グラムのチープさが影を潜めスケール感の大きな曲が増えてきました。「楽園」なんかサビが今まで通りすごくキャッチーなんやけど、すごく壮大なイメージの名曲。「BURN」はマイナーの歌謡曲路線。ボーカルなんかビブラートの掛け方からして演歌してます。これってリズムがサンバちゃう?イントロのピアノがサンバっぽい。「球根」「離れるな」「SO YOUNG」「プライマス」「パール」あたりの路線はいかにも売れ線なんやけど、ちょっと個人的にはピンと来ないなぁ。「LOVE LOVE SHOW」は初期に近いかな?ちょっとコミカルなとこなんか「ROCK STAR」に似てます。「SHOCK HEART」も「SUBJECTIVE LATE SHOW」みたいなリフの効いたグラム系名曲。また「MY WOUNDING ROAD」はKISSのあの名曲そっくり!ベースラインなんか笑っちゃいます。そして「バラ色の日々」、これ後期イエモンで一番好きな曲です。メロ・リズム・歌詞、胸が切なくなる甘酸っぱさとほろ苦さ。最期の「満たされ、流され、汚され…」のくだりは最高です。50歳前の俺の心臓の動悸が早くなります。

イエモンってブックオフなんかで500円で転がってるよなぁ。オリジナル・アルバムから聴き込んでみようかな。