NEVER TURN YOUR BACK ON A FRIEND / BUDGIE

意外なことにBUDGIE紹介してへんだなぁ。BUDGIEと言えば個人的にはこれやろ「NEVER TURN YOUR BACK ON A FRIEND」。なんと当時は国内盤も出ていたらしい、邦題は何やったんや?                                          

                                          
 まずはメタリカのカバーで有名な「BREADFAN」でスタート。うん、このリフは確かにメイデンとかのNWOBHMに通じるもんがある。若いメタル者にもOKやろ。しかし、途中からのスローな展開の唐突さには唖然とするやろなぁ。これが混沌とした70年代初頭の由縁なんやね。特にBUDGIEの場合はその唐突さが半端やない。リフの殺傷度、展開の唐突では代表曲でしょう。「POWDERD MILK」や「 TYREFITTER'S」もライブでは定番のナンバー、特に「TYREFITTER'S」は「BREADFAN」に匹敵する名曲です。これも展開がいびつです。

また「ALWAYS LOVE YOU」や「 NIGHTMARE」のようなフォーキーなバラードはBUDGIEのもうひとつの特徴、ある種WISHBONE ASHに通じるもんがある。ただ残念なことにこの系統のナンバーは本作以降聴けなくなってしまいます。

そして最後にはあの名曲「PARENTS」が控えてます。これは泣き泣きの名曲、HRバンドのマイナーバラードの最高峰です。しかしちょっとくどいか?

本作を皮切りに「IN FOR THE KILL」をピークとして全盛期を迎えるBUDGIEですが、初期のフォーキーな味わいも残した本作が個人的にはベストでしょう。