US TOUR 1969 / THE ROLLING STONES

今回はミック・テイラー加入後の初のツアーとなった69年11月7日からのUSツアーを紹介していきます。当然ブートで!


先ずはツアー2日目、11月8日のLAフォーラム2NDショーの上質隠密音源。「JJF」で音が途切れ「LIVE WITH ME」がフェードインするが、明るめの音で演奏も勢いがあって一気に聴けてしまいます。特に「SATISFACTION」は格好ええよ。

そしてオークランド1STショー、最高の隠密録音です。「JJF」がエンディング間際でバッサリ切れてます。また機材トラブルがあったらしく2曲目にいきなり「放蕩息子」のアコースティック・コーナーが入ってます。「SATISFACTION」ではチャーリーのドラムがスリリング!

アナログ時代から有名な「LIVER THAN YOU'LL EVER BE」、オークランド2NDショー。世界初のブートと言われ、STONESがその出来の良さに焦って「GET YA-YA'S」を発売したと言われる名盤です。当然最高の隠密録音ですが「JJF」で音が途切れ「UNDER MY THUMB」がフェードインします。この頃の隠密録音はカセットテープが主流やからテープ交換時に切れてしまうのね。「GIMME SHELTER」が何気にレア?

これはオークランド2NDショーをライン録音したもの。中盤のみの不完全収録で個人的にはあまり印象が良くないなぁ。当時のラインやからラジオショー等でもない限り音質もSUPERB!って訳にはいかないし・・・。これは絶対隠密の完全収録を聴くべきでしょう。

これまたアナログ時代からの有名音源、10日のサンディエゴです。これも最高の隠密録音、オークランドと並んで当ツアーの代表的音源です。この日の聴き物は何と言ってもキースのチューニングの狂ったギターが暴れまくる「SFM」でしょう、アヴァンギャルドです!

11日のアリゾナの標準的隠密録音です。音は近いんやけど、ミックのボーカルとキースのギターしか聴こえん!終盤が未収録なのも痛い!

24日のデトロイトのこれまた標準的隠密音源、昔からアナログでも出てました。音は若干遠いがバランス良く、何気にステレオ録音!あまり評価されてないが、実は個人的には愛聴盤です。演奏もええしね。「HONKY TONK」ではご当地デトロイトを挿入してます。

26日バルティモアを上質隠密で前半のみ収録。「悪魔を憐れみる歌」では「HEY JUDE」の歌詞を挿入、かなりロングバージョンになってます。これで完全収録なら8日LAに匹敵するクラスになったのになぁ。

ツアーも千秋楽間近、27日のMSGを上質隠密で完全収録。8日のLAと同レベルの音質、本作はピッチが低いけど今では改訂版も出てます。「GET YA-YA'S」の舞台にもなったMSG、大舞台に強いSTONES、悪いわけありません。最高です!聴き物?全曲でしょう。

ツアーも大詰め、29日のボストン。標準的な隠密録音で完全収録です。ちょっと粗い音質が迫力あります。聴き物はイントロが妙に長くて間延びした「MIDNIGHT RUMBLER」。

このツアーはオフィシャルで2つのアイテム(GET YA-YA'SとGIMME SHELTER)があるので、それでとりあえずほぼ全曲聴けてしまいます。特に「GIMME SHELTER」での「SATISFACTION」の1コーラスめ最後のブレイクにギターが斬り込むとこなんか最高にスリリングです。まずはやっぱりこのオフィシャル2アイテムを聴いてください。当ツアーの大部分がわかります。飽き足らずにブート聴くならまずは9日オークランド1ST・2ND、10日サンディエゴでしょう。最高の音質で安心して聴けます。個人的には8日のLA、27日のMSGといった大舞台でのノリノリのライブが音質も上質でお気に入りです。

ミック・テイラー在籍時のブートも残すところ70、71年となってしまいました。そろそろ違うバンドのブートも紹介していきます。