LIVE IN THE AIR AGE / BE BOP DELUXE

これもグラムの範疇で語られること多いBE BOP DELUXE(略してBBD)。一番最初に聴いたのがこの「LIVE IN THE AIR AGE」77年作です。実際に聴いたのは数年後追いの80年代初頭やったかな?当時はボーナスEPがついてました。ジャケットも84年に話題になった「METROPOLICE」のスチールを数年先取りしてます。


シンセの効果音から入る「LIFE IN THE AIR AGE」の入り方がとってもクール!リズムもホワイトレゲエ(いわゆるポリスみたいな・・・)で間とか拍の取り方が当時は斬新でした。ベースが東南アジア系ってのも斬新でした。ギターは結構ハードなんやけどリズムが凝っていて曲はすごくキャッチー、なおかつプログレっぽさをどこかに感じさせる聴いたことのない新感覚のバンドでした。続いて名曲「闇夜の航海」。ええ曲やわ。最期の「MADE IN HEAVEN」と並んで代表曲でしょう。この曲もリズムが格好ええ。ちょっとブルージーな「PIECE OF MIND」の後はハードな曲が続く、とは言っても滅茶ポップ!「FAIR EXCHANGE」は中間部にマーチング挿入、「MILL ST.JUNCTION」はビル・ネルソンのハードなソロが聴きものです。

後半は朕美的バラードの「ADVENTURES IN YORKSHIRE LANDSCAPE」でスタート。この曲もビル・ネルソンのギターが冴えまくってます。そしてちょっとパンキッシュな「BLAZING APOSTELS」、CAMELがハードにフュージョンっぽくジャムったような「SHINE」と続きます。「SHINE」では後にダイアー・ストレイツに入るアンドリュー・クラークのエレピがクールでええ感じ。そしてラストは「SISTER SEAGULL」「MADE IN HEAVEN」の2大名曲で締めます。特に「MADE IN HEAVEN」はBBDのテーマ曲とも言えるハードでキャッチーな名曲、格好ええよ〜!

うん、BBDってQUEENからポリスへの橋渡し的バンドやったんやな。ドラムのサイモン・フォックスがFREEの亜流バンド(とは言っても高水準)のハッケンサックの元メンバーやったり、後のダイアー・ストレイツのメンバーやったり、果てはリーダーのビル・ネルソンに至ってはYMO(あの日本の!)のギターやったりで英国ブルースロックからグラム、ニュー・ウェイヴ、テクノまで凝縮されたバンドです。結構、日本では無視されているバンドなんやけど騙された思って聴いてください。ジミ丸くんなんか気に入ると思うよ!