初期のUFO

半年振りにライブ再開したら、あれよあれよと過密スケジュール状態になってしまいました。先週の亀山MJ予選、マクサのダブルヘッダーに続き3月12日はガリバー、13日は亀山MJ。26日はSKIN&BONEでパラドックス、4月の2日はタカさんPJでマクサと続きます。

そのタカさんPJ、「これやるで〜」と渡されたCDRはB'Zの松本のカバー・アルバム。「R&Rフーチークー」とMONTROSEの「I GOT FIRE」はええとしてマイケル・シェンカーの「INTO THE ARENA」。ワンコーラスで指がつりギブ!ギターとシャッフルでユニゾンの曲、フレーズ自体はなんてことないけど、ギターと同じ運指がしんどい!普段まったくギターとユニゾンってないもんなぁ・・・。というわけで初期UFOを紹介!


マイケル加入後の1作目「現象」。それまでのアングラっぽかったUFOもそれなりに魅力的ではあったけど、とにかく本作で一皮も二皮もズル剥けです。まず曲がキャッチーでわかりやすくなった。レーベルがメジャーのクリサリスに移籍してプロデューサーもTYAのレオ・ライオンズになって録音自体も格段よくなった。そしてなによりマイケルのギターが泣きまくります!「DOCTOR×2」「ROCK BOTTOM」の2大名曲は誰でも知るところです。しかし「TIME ON MY HANDS」「CRYSTAL LIGHT」「SPACE CHILD」「QUEEN OF DEEP」のようなバラードが佳曲揃いな事実は無視されてるよなぁ。結構WISHBONE ASHのような牧歌的なええ曲ばかりです。「OH MY」「TOO YOUNG」なんかもポップなR&Rでええね。


2NDの「FORCE IT」ではプロデューサーのレオ・ライオンズの鍵盤がかなりフューチャーされて音楽性の幅が広がってます。しかし「LET IT ROLL」のフィルのメロディ、なんか変?「DOCTOR×2」や「BOTTOM」のような大名曲は収録されてませんが、ライブ・アルバム(超名盤!)にも一番多くの曲が収録されてるようにライブ映えする佳曲が多いのも事実です。「SHOOT×2」「MOTHR MARY」あたりは単純にHRの名曲やしね。目立たんけどポップな「LOVE LOST LOVE」、牧歌的でマイケルのギターがよく泣く「HIGH FLYER」、ファンキー(?)な「DANCE YOUR LIFE AWAY」もええけどやっぱり「OUT IN THE ST.」が最高!エレピの調べが心地よいお気に入りのナンバーです。


そして初期の3部作の中では一番人気のない「NO HEAVY PETTING」。新加入のダニー・ペイオネルがピアノを多様するタイプなので本作は一般的な評判が良くない。やっぱり「NATURAL THING」「REASON TO LOVE」「ON WITH ACTION」あたりがハードロックとしては人気あるのか?「CAN YOU ROLL HER」なんかイントロのピアノでいきなり失敗曲やな、ギターイントロやったら名曲やのに・・・。しかし「HIGHAWY LADY」はピアノが楽しい個人的には大名曲やし、英国のオーティスと呼ばれたフランキー・ミラーのカバー「FOOL IN LOVE」、英国ならではのバラード「火星の風景」もええね。しかしイチ押しは「I'M LOSER」!これは英国バンドならではの味でしょう。俺は本作、結構好きです。

この後UFO「LIGHTS OUT」「OBSESSION」そしてトドメのライブ盤「STRANGER IN THE NIGHT」でピークを迎えます。その後マイケルが失踪・脱退、UFOも失速していきます。しかしマイケル時代のUFOは特に日本では今でも大人気、確かにすごいええソロ弾くもんなぁ。フィルのボーカルもどう聴いてもディオあたりの王道と比べると歌いやすそうや(笑)。リズム隊も至ってシンプル(ピート・ウェイは数少ない俺が格好ええと思うベーシストです)。しかし、人気曲以外での味わい深さをもうちょっと評価してほしいよなぁ!