MAINHORSE

前回は渋めのオルガンロックでしたが、今回は派手です。YESにも在籍していたパトリック・モラーツのデビュー作、メインホース71年唯一の作品です。


とにかく演奏が派手、モラーツのハモンドを中心にしたキーボードに負けじとギターも派手です。とにかく1曲目からこれはハードロック以外の何者でもないやろ。ドラムも手数が多い叩きまくるタイプ。このドラマー、どっかで名前を聞いたような?ありました、SPOOKY TOOTHの「MIRROR」に参加してました。とりあえずこの1曲でこのバンドの大部分が解ってしまう名曲です。静かな小曲を挟んでまたまたうるさいオルガンロック炸裂してます。この曲はかなりギターが主張してますな。A面ラストは泣きのイントロから段々盛り上がり結局はハードロック。中間部はちょっと長尺やなぁ。10分超の大作でした。

B面もいかにもオルガンハードなナンバーでスタート。この曲もコンパクト(とはいっても5分超)の佳曲です。続いてはインスト、なんかポール・モーリアのハードロック版みたい。最後はこれまた10分超の大作。これはかなり入り組んでてクラシック曲にも匹敵する構成です。

とにかく1曲目が抜群!3曲目、B面全体も出来が良くてオルガンハードロック系ではかなりの上位に位置すると思います。昔はアナログで国内盤が出てたけど、CDでは出てないのかな?

メインホースはなんと本作発表後に日本に来日、日本のレコード会社に売り込んだがまったく相手にされなかったらしく、その後解散。モラーツはYESに参加し「RELAYER」一作を残しソロに独立。80年代にはムーディ・ブルースに加入してたけど、いまでも在籍してんのでしょうか?