GETTING READY / FREDDIE KING

ブルース界、3大キングの中でも一番ROCK色の強いFREDDIE KING。その中でも特にROCK色の強いのが70年代初期のレオン・ラッセルのシェルター・レーベル時代。その頃の代表作はやっぱり「GETTING READY」でしょう。


コアなブルース・ファンからは不評な時代の作品ですが、ROCK IS ALLRIGHTな俺にとっては最高のアルバムです。3大キングの中でも豪快、暑苦しさを売りにしているFREDDIEなんでROCKっぽさもフィットしてます。

とにかくトップの「SAME OLD BLUES」で決まりでしょう。スワンプ・バラードの名曲です。大学の時に先輩のバンドがカバーしてました。他にも「GOIN' DOWN」「PALACE OF KING」「LIVING ON THE HIGHWAY」など英国ブルース・ハードなバンドがこぞってカバーした名曲が勢ぞろいです。「GOIN'」はベックのオレンジアルバムで有名やし、3期パープルもライブでやってます。「PALACE」はバドカンがデビュー当初にライブでやってたし、マニアックなところではSTRECHが「HIGHWAY」と共にカバーしてます。とにかくギターにしてもボーカルにしても太い、そして暑苦しい!バックのレオン・ラッセル他のシェルター・ファミリーもひたすらスワンピーでええノリしてます。ジミー・ロジャースのカバーの「WALKING BY MYSELF」はストリングスがちょっと変?まぁご愛嬌。とにかくガッツ溢れた一枚です。「あんまり本格的ブルースなやつはちょっとなぁ・・・」なんて人には絶対お奨めです。

次作の「TEXAS CANNONBALL」は若干ブルース色が戻ってるけど、これもなかなかの好作。また機会があれば紹介します。