HIGHWAY 61 REVISITED

ディランの最高傑作といったらこれでしょう、「追憶のハイウェイ61」!65年の作品です。


 何が最高ってやっぱ「LIKE A ROLLING STONE」でしょう。ディランの「風に吹かれて」と並ぶ2大名曲です。まぁSTONESでいえば「SATISFACTION」と「JJF」みたいなもんやね。当時のアメリカ全土、反戦フォークシンガーとしてのディランの亡霊に取り付かれた人たちに対する憎悪・敵対心と、それに匹敵するくらいの愛情・・・昔からブートで有名な翌66年3月のロイヤル・アルバート・ホールでの観衆とのヤジの応酬から突入するバージョンは最高にエキサイティングです!
 この「LIKE A ROLLING STONE」、多くのカバー・バージョンを生んでます。STONES、ジミヘン、ジョニー・ウインターあたりが有名かな。あとラブ・サイケデリコもライブでカバーしてたなぁ。実はうちのバンドもカバーしたことがありました。割とストレートなカバーでした。まぁ轟音でしたけどね・・・。
 「TOMBSTONE BLUES」「BUICK 8」とタイトル曲はアップなブギー、特に「TOMBSTONE BLUES」がお気に入り。ちょっとメロディックな「QUEEN JANE」「親指トム」、マイナーに下降する「やせっぽちのバラッド」もええね。しかし最後の「DESOLATION ROW」、これに尽きる。このアルバムでは唯一のアコースティックな曲やけど11分もの大曲です。とにかく歌詞の描写がすさまじい。この凄まじさは歌詞カードでも読んで味わってもらうしかないな。「LIKE A ROLLING STONE」で始まり、この曲で終わることによってこのアルバムはより凄味が出てます。

当時ディランは24歳!凄っ、一体何者なんや?