BEFORE THE FLOOD

急性虫垂炎、いわゆる盲腸ってやつで急遽入院するはめになりました。実は7月末あたりから下っ腹が痛んでたんやけどね。切り取った盲腸は一升びんのカルビみたいでした。


初めて聴いたディランのアルバムがこれ、「偉大なる復活」でした。74年全米ツアーのライブ盤です。20歳頃、大学のゼミの先生にゴスペルやらブルースやら色々教わった時に「とりあえずディランを聴け」と薦められたのがこれ。代表曲ばかり、ついでにバンドの代表曲も聴けてしまうというのが魅力です。
オープニングの「我が道」からノリノリのバンドの演奏、そして激しいディランのボーカル。バンドの演奏も「ROCK OF AGES」と較べて遥かにロックしてます。「EVERYBODY MUST GET STONED」と思わず合唱してしまいます。
バンドのコーナーも「SHALL BE RELEASED」「WEIGHT」「STAGEFRIGHT」と代表曲のオンパレード。既にバンドも単独でスタイル・人気を確立しており、ディランのバックというより文字通りバンドとしての一体感が凄い!これでそれぞれの代表曲をやるんやから悪いわけないよな。
アナログD面は文句なし!「WATCTOWER」の充実したジャムから「LIKE A ROLLING STONE」「BLOWIN' THE WIND」で閉めるんやでグウの根も出やんわ。ディラン・マニアの御大からは「一般受けしすぎる」とかいう声もあるけど、永らくツアーから遠ざかっていたディラン、復活の狼煙としてはこれがベストではないでしょうか?個人的には本ツアーに併せて発表された「PLANET WAVE」からのナンバー、特に「FOREVER YOUNG」を収録してほしかった。MSG公演のブートではライン録音が残されているんやから可能のはずやけどなぁ。

とにかくこれでしばらくディランにはまることになった記念すべき一枚です。