AC/DC

あ〜、暑っつ!仕事も外へ営業しにいく気にならん。とは言っても一応部下の手前、クーラー効いた店の中で寝とるわけにもいかんし。家へ帰ってもクーラー効いた部屋から出れやん!

こんなクソ暑い時はハードロック、それも湿り気ゼロのAC/DCです。

 まずは「HIGH VOLTAGE」。これはワールドワイドの1STやったっけ?軽めのチープな録音がKISSを思わせます。「LONG WAY」「R&R SINGER」と思考能力ゼロの2大名曲で幕開き。ライブ定番のブルース「JACK」に続いてこれまたボン時代のライブオープニング曲「LIVE WARE」。じわじわくるイントロはエアロの「BACK IN SADDLE」か?そしてOiパンクの原型「TNT」、そして最後はこれまた思考能力ゼロの大名曲「HIGH VOLTAGE」。ベースラインなんかバカ丸出しなんやけど「これでいいのだ」のバカボンパパ状態です。

 そして大傑作「ロック魂」。これは中学生の時に渋谷陽一の「ヤングジョッキー」でリアルタイムに聴いたなぁ。当時はもうちょっと湿った初期ジューダスとかプログレっぽいRUSHとかが好きやったんでこの痛快さがイマイチ理解できやんかった。本作では音処理にへヴィさも出て、なによりも今でもライブ定番曲が目白押しの大名盤です。やっぱり「ロック魂」「悪ガキブギ」「問題児」「地獄は楽しい」「ROSIE」の5曲がずば抜けてます。個人的にはこれでもかと言う位しつこい「悪ガキブギ」とボンの「HEY YOU」という左とん平ばりのつぶやきが格好よい「地獄は楽しい」がフェバリットです。とりあえずAC/DCを初めに聴くなら本作です。

 続いても大傑作「POWERAGE」。これも曲が粒揃いです。超有名曲「SIN CITY」が入ってます。しかしそれにも勝るのがシングルにもなった「R&R DAMINATION」とあのライブ盤のトップを飾る「RIFF RAFF」でしょう。「R&R DAMINATION」は「HIGH VOLTAGE」時期にも通じる思考能力ゼロのR&Rやし「RIFF RAFF」はとにかくギターがスリリングの一言です。特にギターソロとその後のブレイクでのリフの格好ええこと!他にも「GIMME BULLET」「NECK IN YOU」「KICKED IN TEETH」なんかがAC/DCらしい佳曲です。でもやっぱこの2曲がずば抜けてるよなぁ。

この後「HIGHWAY TO HELL」で全米ブレイクしかかった時にボンが死亡、ブライアンを新ボーカルに迎えて「BACK IN BLACK」で全米制覇を果たしました。個人的にはボンの在籍時のほうが思い入れあるなぁ。最近も久しぶりに来日して盛況だったAC/DC、一体いつまでR&Rし続けるのやら・・・TILL WE DIEやな!!