STRETCH

通好みの英国バンドSTRETCHです。

 75年の1ST「ELASTIQUE」。まだ焦点が絞りきれず色々やってます。ハードな「MISS JONES」「ANOTHER DAY」(2曲とも名曲!)、アコースティックな「MISS DIZZY」「WRITE ME」「SLIP AWEAY」、ファンキーな「SNAKES ALIVE」「NAVY BLUES」そしてシングルヒットした「WHY DID YOU」に大別されます。色々雑食的なんやけど統一感もあり、KIRBYのギターも素晴らしい!よく昔のハードロック名盤特集にも本作は出てきます。

 焦点がブルージーなハードロックに絞れてきた2ND。トップからブルースの古典「FIXIN' TO DIE」です。「CAP FITS」「WIND BLLOWS」「HOLD UP」「PUT YOUR HANDS」「HOLD ON」とブルージーなHRがてんこ盛りです。その中でも「CAN'T GET ENOUGH」「LOVES GOT」の2曲はブルージーな中にもキャッチーな名曲!ラストの「FEELIN' SAD」は渋いブルース、誰かのカバーみたいです。個人的には本作が一番お気に入りです。特に「CAN'T GET ENOUGH」はええ曲ですよ。

 ボーカルのELMER在籍時のラスト作、3RDです。2NDで見せたブルージーHRが洗練さを加えてます。トップの「END UP」なんかロバート・クレイというかダイアー・ストレイツみたいやもんな。「RIGHT OR WRONG」「BEAT YOUR BRAIN」はブルージーでキャッチーなHRです。そしてカバーが3曲、ジョニー・ウインターの「R&Rフーチークー」フレディ・キングの「LIVING ON HIGHWAY」そしてSTONESの「夜をぶっとばせ」。どれも素直なカバーで好感がもてます。そして「TAKE YOU DOWN」はソリッドな名曲です。

3作を出した後、ボーカルのELMERが脱退。トリオで4THを出してSTRETCHは解散します。ギターのKIRBYが一枚ソロを出した以外、メンバーの消息は知れず・・・惜しいバンドでした。