JOHNNY THUNDERS

元NEW YORK DOLLSなんて肩書きも不要でしょう。JOHNNY THUNDERS・・・略してジョニサン!

 それまでもHEARTBREAKERSやら聴いてたけど「う〜ん、なんか違うなぁ。」と思ってました。1STソロの「SO ALONE」もご機嫌なR&R、アコースティックナンバーやらゲストも豪華(S.マリオットやP.リノットも参加)の割には俺の肌に合わん感じでした。そして「QUE SERA,SERA」。これはハマリました。リズム隊がしなやか、録音も好み、そして曲がいい!リズム隊の良さは違うリズム隊で録ったナンバー「SHORT LIVES」「TIE ME UP」を聴けば明らか。そしてそれまでのパンクっぽさよりR&R、それもSTONESに近いフィーリングを感じます。「LITTLE BIT」「BLAME IT」「ENDLESS PARTY」なんかはいかにもってナンバー、名曲です。ちょっとパンクっぽい「M.I.A.」、珍しくスライドを聴かせる「BILLY BOY」、レゲエの「COOL OPERATOR」もよい出来です。そして得意のアコースティック引き語りも入ってて結構バラエティに富んでます。全体的にバックがしっかりしててジョニサンのヤクザなギターとボーカルが映えてます。それまでのアルバムってバックも結構ヤクザやもんねぇ・・・。

この後、パティ・パラディンとオールディーズのカバー・アルバム出したけど、オリジナルでのアルバムは本作が最後となり、ジョニサンは帰らぬ人となりました。しかし、あのすっとぼけた調子はずれのボーカルとギュイーンといわすだけの下手なギターは永遠のものです。

追伸;6月26日の東京タワーのアコースティックライブに向けてユニット結成!ユニット名はSKIN&BONE!焼き鳥やで「軟骨」と「皮」を注文した時にKINKSの「SKIN&BONE」がかかっていたという絶妙のタイミングでユニット名が決まりました。乞うご期待を・・・。