CARMEN MAKI & OZ

これも早熟な中学生の青春時代でした・・・CARMEN MAKI&OZです。

 やっぱりこれでしょう、1STです。URIAH HEEPがより大袈裟になった「六月の詩」、さわやかなタイトル通りの「朝の風景」とハードロック、フォークがごちゃ混ぜになったMAKI&OZの世界が拡がります。そして大曲「IMAGE SONG」、幽玄な世界。ちょっと盛り上がりに欠ける。B面はいかにもハードロックの「午前1時」、インターバルの「酒場で見た女」に続いてMAKI&OZといえばこの曲「私は風」。いかにもハードロックなイントロからフォーキーな唄、盛り上がりハードロックへと突入していく様は11分という大曲ながら飽きさせません。日本の70年代ハードロックの生んだ名曲です。

 1STで一躍脚光を浴びた後、LA録音の「閉ざされた町」です。ハードR&Rの「崩壊の前日」で幕を開け、割と淡々とした「振り子のない時計」へと続きます。実は「振り子」は大好きな曲です。そして「火の鳥」。次作の名曲「空へ」にも続いていくドラマチックなハードロックの名曲です。「空へ」に較べると強弱の幅とかがちょっと足りない?それでもいい曲です。ちょっと退屈な「LOST LOVE」に続いてのタイトル曲、BLACK SABBATHか?と思うほどのへヴィさ。おどろおどろなハードロック。中盤でちょっとフォーキーになるのはいつものパターンです。1STにも負けない名盤です。

 最終作の3RD。さわやかな「南海航路」に始まり「LOVE SONGを唄う前に」。これも淡々としたバラード。中学生の頃はなんとも思わなかったけどこの曲なんか最近聴くとええんやわ!3コードのノリノリ「とりあえず」。この曲なんかうちのバンドでやってもええんとちゃうか?続いて大好きな「26の時」。すごくポップなんやけど壮大な名曲です。そしてB面、後期の代表曲「空へ」。ハード、ドラマチックなMAKI&OZの完成形、完璧!B面は他の曲がイマイチかなぁ・・・。それでもA面、B面トップまではパーフェクトです。

世間的には「私は風」を含む1STが最高傑作ですが、重めの2ND、軽めの3RDもそれぞれ多くの名曲を含んだ名作です。最後のライブも川上シゲのベースがエグくて選曲もベスト、ええですよ。