中期のRUSH

RUSHとも付き合いが古いですね。中学生の時に3RDを聴いたのが出会い・・・ZEPテイストとプログレの神秘っぽさが合体したサウンドで一気にフェバリットになりました。「HEMISPHERES」なんかは予約入れて買いました。

個人的には3RDまでを初期、3部作を中期、売れた2枚を後期としています。「SIGNALS」以降は・・・う〜ん、どうなんでしょうね。スタジオの新作よりツアー音源で新旧織り交ぜたメニューで聴くほうが好きかな。

 まずは出世作の「2112」。それまでも二−ル・パート加入以降プログレ色を強めていたRUSHがハードロックの領域からのプログレの追求を完成させた作品です。A面を費やしたタイトル曲はすごい緊張感。聴き所は「OVERTURE」から「SYRINXの坊主」の頭の流れと最後の「GRAND FINALE」でしょう。最初から最後までテンション張りっぱなしで一気に聴けてしまいます。ただし、かなり体力を要します。B面もなかなか佳曲揃い。二−ルが自転車旅行した「バンコクからの手紙」はライブの定番曲。イントロの中華風が売りなんやろなぁ・・・ちょっとアジア人としては失笑!「TWILIGHT ZONE」も稀にライブでしてました。ゲディのボーカルがいいです。静か目の曲が続き最後の「SOMETHING FOR NOTHING」。これは名曲です。コンパクトでポップでハード。当時のライブの定番曲でした。本作はバンドにとってもファンにとってもモニュメント的存在ですね。

 続く「FAREWELL」からはリアルタイムです。「2112」のような緊張感は薄まり、その分楽曲のよさで勝負してます。ハード・ポップ・テクニカルなRHSHの魅力凝縮したタイトル曲、プログレ色強い大曲「XANADU」、バンドのテーマソングの「CLOSER」とA面は完璧です。B面はちょっと一息ついた曲が続き、いよいよ「CYGNUS」です。「XANADU」が明なら「CYGNUS」は暗のプログレの大曲です。「続く・・・」としてしまったために次作で二ールを悩ませたイワク付きの曲で本作は終わります。バランス的には3部作のなかでも一番聴きやすくてまとまりがあって聴きはじめには本作がいいのでは?

 そして3部作最終の「HEMISPHERES」。生意気な中坊が松江(当時は松江に住んでました)の行き着けのレコード屋で予約して買いました。とにかくプログレ度は一番です。前作から続くプログレ大曲のタイトル曲は「2112」に比べスムーズになりました。逆に「2112」はゴツゴツ感が魅力でした。「PRELUDE」からの流れも最高ですが「CYGNUS」に尽きます。ポップ・ハード・テクニカルの名曲です。最後は「SPHERE」で牧歌的に大曲は幕を閉じます。ライブではこのまま「CLOSER」にメドレー的に流れてました。B面もポップ・ハード・テクニカルな「TREES」は名曲、今でもライブ定番曲です。そして「YYZ」と並ぶインスト名曲の「STRANGIATO」ではALEXのギターが炸裂します。ゲディのベースも凄い!余談ですが「YYZ」をエレクトーンで独奏する女の子をYOU TUBEで発見しました。これは凄い!笑えますよ。中学生くらいの女の子・・・きっと親父が好きなんやろなぁ。

3作とも中坊の青春としては捨てがたい。ハードロックとしては「2112」、プログレとしては「HEMISPHERES」、まとまりとしては「FAREWELL」って感じです。1回だけのRUSHの来日、大学生時代に大阪府立体育館へ行きましたが、やっぱりこの頃のライブは観たかった。BOOTで音源は結構あるけど映像は意外とないんやよね。発掘切望!