初期のSTREET SLIDERS

SLIDERSも付き合いが古いなぁ。18歳の頃からの付き合いです。HARRYはソロもたしかにいいけど、やっぱりSLIDERSの頃が一番格好いい!俺の欲するロケンローラーとしてのベストに近い形です。

 SLIDERSとの出会いはモロにリアルタイムで18歳の頃にPLAYER誌でデビューのインタビューを読んで当時出たばかりの1STを聴きました。当時STONESもロニーが加入して「SOME GIRLS」からの縦ノリ・・・もっと横ノリのルーズなR&Rに飢えてた頃でした。もうサウンド、メンバーの、特にHARRYのロケンローラーとしての佇まい、最高にフィットしました。「BLOW THE NIGHT」のくぐもったイントロからスライドが絡んでくるとこからノックアウト!この曲は映画の主題歌にもなった割とキャッチーなR&R。続く「下町サリー」もそれまでの早いだけのシャッフルと一味違うのにはやられた。そして「あんたがいないよる」。この粘っこさはそれまでの日本のバンドにはなかった。これもスライドが効いてます。「サテンドール」もキャッチーなR&R。そして一番好きな「のら犬」。これがSLIDERSの曲で一番好きな人は多いはず。ずばり名曲です。イントロが「MERCY×2」でもいいじゃないの、格好いいんやから!ちょっとバタ臭い感じがええです。最後にこれまた大好きな「LET IT ROLL」。ほかにも「すれちがい」「マスターベーション」と代表曲がたくさん。R&Rバンドとしての最高傑作をデビュー作にして作ってしまいました。

 ライブもこの頃は結構行きました。デビュー初の大阪ツアーも梅田のバーボンハウスへ見に行きました。HARRYのふてぶてしさに感激したもんです。以来「ロケンローラーとしてのライブの佇まい」は参考にさせてもらってます。そして出たのがこの2ND。1STよりかなりディープな内容になってます。ジャムっぽく1曲目が始まり、続いて代表曲の「SO HEAVY」。デビュー当時からやってる得意のブギーナンバー。やっぱ名曲です。続く「CATCH ME」がへヴィ。とぐろを巻いてます。「とりあえずダンス」は軽快で大好きなナンバーです。御堂会館でやってたなぁ、後半がジャムになってました。「道化者」はセンチなバラード。B面はこれまたデビュー当時からの「TOKYOシャッフル」。いかにもSLIDERSらしい曲です。続く「鉛の夜」、これも異色なナンバー。HARRYがピアノを弾くバラードでもないR&Rでもない不思議な曲です。「DACING DOLL」はバタ臭いメロディが魅力の隠れた名曲。そして最後はいかにもSLIDERSなその名も「SLIDER」。蘭丸のスライドが効いてます。どっちかというとディープ過ぎるというかハードコアなマニア向け?ハードコアな俺にはバッチリでした!

とにかくSLIDERSが出てきた時はショックでした。「こんなバンドが日本にもおったんや!」と俺自身のバンドやらロックに対してのスタンスはかなり影響を受けました。下手したらSTONESよりも影響受けてるかも知れません。でもSLIDERSのアルバムってベスト盤以外は廃盤になってるらしい。聴き手を選ぶバンドやけどはまったら最高のロケンロールバンドです。