ASTRIX

もう一発マイナー系ハードロック、やっぱマイナー系ハードロックの宝庫といえばドイツでしょう。ハードロックの出来損ないがゴロゴロしてます。そんな中でLUCIFFER'S FRIENDの前身バンドのASTERIXです。

 手元に詳しい情報がないけど少なくともボーカルのJ.LAWTONとギターのP.HESSLEINは参加しています。キーボードの名前なんやったっけ?多分参加してるんではないでしょうか?ボーカルはもう一人いるみたいで基本的にツインボーカルです。LCIFFER'Sに比べるとかなりシンプルで特に2NDなんかと比べるとプログレ者にはちょっと物足りないかもしれませんが、ハードロックとして聴くと十分世界水準です。ほとんどの曲が3,4分台というのもすっきりしててGOODです。

A面トップからわかりやすいイントロのハードロック。好きです、こういうの。2曲目はイントロがちょっとLUCIFFER'Sを思わせます。3,4曲目はちょっとプログレっぽくもあるかな?ラストはまたまたわかりやすいハードロック。LAWTONのボーカルは当時からずば抜けてます。ギター・キーボードも頑張っててこの後のLUCIFFER'Sを十分に予感させます。

B面に移るとソウルフルでR&Bを思わせるナンバー、いやぁLAWTONのボーカルは上手いわ!続いてへヴィなイントロからポップなボーカルナンバーへ展開します。相方のボーカルもソウルフルに頑張ってます。3曲目はZEPの「WHOLE LOTTA LOVE」と「COMMUNICATION」の出来損ないのようなギターのイントロから始まるハードロック・ナンバー。中間のソロで流れるスライドが気持ちよい。ラストはキーボードがメインの一番プログレを感じさせるナンバー。この曲が一番LUCIFFER'Sを思わせるかな?

ツインボーカルの比重が多く、ハードな曲でも非常に聴きやすくなってて曲もLUCIFFER'Sと比べるとシンプル。それでも当時のドイツのバンドの中ではずば抜けたテクニック・曲のよさ・プロダクションです。この後のLUCIFFER'Sでの凄さを十分窺わせる一枚、できたらLUCIFFER'Sをまず聴いて本作を聴いてください。