DERRINGER LIVE

JOHNNYときたらやっぱりRICK DERRINGERでしょう(エドガーというのもあるけど・・・)。ただ個人的にはRICKのソロはちょっとポップすぎて物足りないのが本音。その中でひと際ハードだったDERRINGER時代が一番、特にこのライブ盤はヒット曲満載、迫力もあってお気に入りです。

 何といっても面子が凄い!ギターには後のアルカトラズ(あのイングウェイ、スティーブ・ヴァイの後任)のダニー・ジョンソン、ベースにDUST〜STORIESのケニー・アーロンソン(サミー・ヘイガーと二ール・ショーンのPJにも参加してたり、ディランのバックもやってたりでハードロックだけでなく米ロック界の重要ベーシスト)、カーマインの弟で後にSABBATHのヴィニー・アピスという豪華版です。うちダニーとヴィニーは後にAXISというトリオでも一枚出してました。

 ポップな「LET ME IN」で幕を開け、大好きな「TEENAGE LOVE AFFAIR」へ滑り込む流れが最高です。このあたりのハードでポップなナンバーが一番RICKには似合ってると思います。その後DERRINGER時代のハードなナンバーを挟み、特に「SITTIN BY THE POOL」はプレゼンスの頃のZEPP的でもあるメタリックな出来です。ソロ2NDからのポップな「UNCOMPLICATED」の後はお待ちかねの代表曲2連発「STILL ALIVE&WELL」「R&R HOOCHIE KOO」です。「俺のオリジナルなんだぜ!」と言わんばかりにRICKも張り切ります。「R&R HOOCHIE KOO」なんか最後のギターソロが弾き延ばして9分近くなってます。でもこういったちょっと硬派目の曲はやっぱJOHNNYのほうがしっくりきます。ギターソロの鋭さ、ボーカルの荒くれ度もJOHNNYに軍配が上がってしまいます。やっぱRICKはもうちょっとポップな曲のほうがしっくりきます。それでも大熱演に大満足です。

 RICKの代表曲満載、バックも豪華、プレイも大熱演のこの「DERRINGER LIVE」、日本盤はなぜか出てません。とりあえずRICKを聴いてみようかな、という人には大推薦です。STUDIO盤を聴いて「ちょっと軽いな〜」と思ってる人もこのライブ盤なら大丈夫です。

 ここまで書いてふと気が付きました。

 やっぱりギター合戦や!!