JUDAS PRIEST

ロブが復帰してますますお盛んなジューダス、私も初期の頃(IN THE EASTまで)はリアルタイムで愛聴してました。特にHMではなく英国HRバンドとしてのジューダスは大好きでした。

 初めての出会いはこれ「運命の翼」。もろに中学生のリアルタイムでした。初回は確か特殊ジャケットやったような・・・。とにかくロックに背徳的・宗教的な臭いを求めている時期やったのですぐにノックアウトされました。今でもライブの定番曲の「VICTEM」「RIPPER」「GENOCIDE」「TYRANT」収録。1STも後追いで聴いたけど「別のバンドか?」と思うくらい本作での飛躍は驚異的です。個人的にはピアノ独奏の「エピタフ」から「TYRANT」へのテープの回転が変わるところが一瞬やけど大好き!あるでしょ?曲そのものと違うけど、その間合いが無茶苦茶格好ええところ。例えばZEP2NDの「HEARTBREAKER」から「LOVING MADE」の間とか・・・。とにかくバーミンガムの工業地帯と高尚な宗教色が紙一重になった大傑作です。

 これも中学生のリアルタイムやったかな?「背徳の門」
これもジャケットからタイトルから背徳的・宗教的臭いがプンプンしてます。メジャーに移籍したからか、プロデューサーがロジャー・グローバーだからか、音の抜けが格段に向上、すっきりとした音になりました。その分、明るくなったというか背徳の臭いが弱まった?でも曲も前作に負けず劣らず素晴らしく、前作の重さに対し、本作では疾走感が出てきました。「SINNER」「LET US PRAY」「異端からの反撃」あたりのスピード感はHMへの移行も感じさせます。「DIAMOND & RUST」のポップ感もいいけど個人的には「真夏の最後の薔薇」が大好きです。盛り上がりをじっと堪えた英国らしい端正なバラードです。こんな曲、この後のジューダスでは見当たりません。

この後ジューダスは「STEELER」を出し急速にHM化していきます。今ではMETAL GODとなってしまいましたが、個人的には背徳的・宗教的な臭いの強い極初期のジューダスが大好きでした。今年ジューダスは「BRITISH STTEL」完全再現ツアーをやってますが、この2作の完全再現ツアーもやってほしいもんです!