JOHN COUGAR

マイナーどころでもBOOTでもなく、いきなりJOHN COUGARでした。日本じゃ人気ないけれど、米国ではTOM PETTYと並んで大御所です。まったく言及されないけれど実はSTONES好きならストライクゾーンど真ん中!

 いきなり出世作の「AMERICAN FOOL」!これはMTVやベストヒットUSAでかかりまくってました。確かに曲、いいんだわ。A面1,2曲目はシングルでも大ヒットしました。2曲目の「JACK&DIANE」は胸キュンの名曲です。他の曲もSTONES LIKEな曲が続きます。その中でもB面トップの「THUNDERING HEARTS」は中々の名曲です。まぁ勝負を賭けた作品だけにPOPテイストが強めです。

 STONES LIKEという点ではこの「UH−HUH」が最高傑作でしょう。生ギターがふんだんに使われ70年代前半のSTONESに近づいてます。特に2曲目の「PINK HOUSES」は「TUMBILG DICE」と「SWEET VIRGINIA」の中間をいくような、シンデレラの「SHELTER ME」の元曲のような名曲です。他もSTONES LIKEな名曲がたくさん、LARRY CRANEのリフもKEITH丸出し、というかKEITHよりシャープです。前作よりアコースティックやファンキーな部分も出てきてます。多分STONESファンには無視されているだろうけど、ぜひ偏見を取り払って聴いてもらいたい一枚です。しかしグラミー賞までとった前作の次にこんなシンプルでアーシーなサウンドを持ってくるとは・・・。

 世間的には最高傑作の「SCARECROW」。ここではSTONES的なサウンドからSPRINGSTEEN的なサウンドにシフトチェンジしてます。前作では田舎的だったのが本作ではデトロイトとかの都会的R&Rになってます。ちょっとKEITH丸出しのリフで押す曲がなくなったのが残念!でも曲自体はよく出来ていて世間的に最高傑作というのも頷けます。

JOHN COUGARはこの後、急速にパーソナル的なサウンドになっていきます。STONES LIKEなサウンドでいつまでもいかがわしくいて欲しかった、と思うのは私だけでしょうか?それにしても日本では人気ないよなぁ・・・。