JIMI HENDRIX

TAJの次はプログレか?と思いきや、意表をついてジミヘンです。ジミヘンといえばクラプトンも嫉妬するほどのスーパーギタリストという巷の噂をよそに、実はギタリストとしての凄さはあんまりわかんない。どっちかというといちミュージシャンとしての魅力を感じてます。出会いは中学生、すでにジミヘンは他界していた。「SMASH HITS」というベスト盤を買ったはず。

フレッシュなEXPの1ST。トップは当然「紫煙」。イントロにまずやられた!永遠のマスターピースでしょう。HRワルツの「MANIC」の後はデビューシングルにもなった「JOE」。これは68年頃のイントロが仰々しいライブバージョンをぜひ聴いてください。そして大好きな「LOVE OR CONFUSION」はちょっとおサイケなHRです。ジミヘンのバラード中でも際立つ曲の良さの「風マリー」。とてもクール!そしてノリノリの「FIRE」。これも大好き!他にも「狐女」「今日を生きられない」「体験したか?」などライブでの定番曲が目白押し。ぜひライブバージョンも聴いてください。お勧めは68年ウインターランドです。最近では3日間完全収録がオフィシャルで出ましたね。ギタリストとして凄いのかどうかよくわからんが、とにかく曲が良い!ジミヘンならまずはこれでしょう。

 そしてEXP2NDの「BOLD AS LOVE」。1STはヒット曲集みたいな感じでしたが、本作はアルバムのトータル性を意識した出来です。へんてこなインタビューに続いてギターノイズで1曲目が始まり、続いて超クールな2曲目。へヴィなHRの「SPANISH CASTLE MAGIC」の流れは最高です。そしてポップな「明日まで待って」からモロにPINK CLOUDな「みんな嘘つき」。この曲、短いけどポップでハードで格好良くて個人的には1,2を争うフェバリットナンバーです。そしてクラプトンでも有名な「LITTLE WING」。やっぱオリジナルには勝てんやろ〜。クラプトンみたいに仰々しくなく端正なバラードです。B面にも「砂のお城」やタイトル曲(この曲も個人的には1,2を争うフェバリット!)のように珠玉のバラードがあり、1STに比べ落ち着いた感じです。QUEENブライアン・メイは本作が一番好きだそうです。確かに英国人好みの端正さがあるなぁ。

 そしてEXPの最終作「ELECTRIC LADYLAND」。2NDと同じような始まり方、3曲目がへヴィな「CROSSTOWN TRAFFIC」まで一緒の流れ。この曲、最近では車のCMに使われてました。格好いいよな!B面では「COME ON」「GYPSY EYES」がグッドです。2枚目は割とシュールな曲が多くて(特にC面)ちょっと俺的にはつらい。D面は「焼けた家」「見張り塔」「ブードゥー子供」と素晴らしい。多分ジミヘンとしてもクリエイティヴになりすぎて収まりがつかんかったんやろうなぁ・・・これを1枚ものにまとめたら凄すぎるアルバムが出来たはず。でもジミヘンは次のステップを模索していたんやと思う。EXPには飽き足らず色んなミュージシャンとセッションしたりして、さらに大きくなっていく過程を捉えたのが本作。

やっぱ俺的にはジミヘンはEXPが最高!しげさんはどうなのかな?